Medical7106’s diary

医療 国家試験対策

整形外科 理学療法・作業療法 国家試験問題 解説

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変形性関節症について正しいのはどれか。 

 

1.若年者に好発する。

2.滑膜炎から軟骨の変性に至る。

3.股関節では二次性股関節症が多い。

4.膝関節では女性に比べ男性の有病率が高い。

5.発症要因として遺伝的素因は認められない。 

 

 

解説
変形性関節症に関する基本的な問題である。変形性変形性関節症はよく出題されるため押さえておきたい。変形性関節症は進行に伴い,骨糠や骨嚢胞の形成,関節変形を生じ, 疼痛と関節可動域制限を来す疾患である。

 

×1 加齢の影響を受け,中年期以降に好発する.

 

×2関節軟骨·軟骨下骨層の変性により,姿痛,可動域制限,関節の破壊·変形、やがては拘縮を来す。滑膜炎から軟骨の変性に至るのは関節リウマチである。

 

◯3 我が国では,発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼,白蓋形成不全)などに続発する二次性が多い。一次性(原因不明のもの)は欧米に多い。

 

×4 膝関節では中年期以降(40歳以上)の肥満女性に好発する。

 

×5 変形性関節症の発症要因としては,加齢, 肥満,性別,荷重,外傷や力学的ストレスに加え,遺伝的素因も挙げられる。

 


正 解 3

 

 

今日のプチ情報!!
●変形性股関節症では, 関節裂隙の狭小化,骨頭内側に大きな骨棘、大小多数の骨嚢胞,骨肥厚などのX線所見がみられる。画像の問題も多数出題されているため覚えておこう!!