関節可動域検査とは?目的や注意点は?
もくじ
関節可動域検査とは?
関節可動域測定(range of motion test : ROM-T)とは, 四肢および体幹の関節を他動的もしくは自動的に矢状面,前額面,水平面内で運動させ, その最大可動範囲を角度計,メジャーなどを用いて測定し,その測定値でそれらの関節の運動範囲を表す方法とされている。
関節可動域測定にはどのような目的があるの?
まず一つ目は、参考可動域角度や健側可動域角度を参考にして, その対象者の関節運動に障害があるかどうかを知る事ができる。
2つ目は、測定値からその対象者の日常活動への影響を推測する。
3つ目は、対象者の訴えや最終域感(end feel)により関節可動域の制限因子を考察する。
4つ目は、前回の測定値と比較することで, 現在の理学療法プログラムが適切であるか否かを判定することである。
5つ目は、定期的に行った測定の経過を検討することによって予後を予測する。
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関節可動域測定においての制限因子は?
①関節周囲の軟部組織の短縮や癒着
②筋肉、皮膚、靭帯、腱などの短縮や癒着
③関節や末梢神経の炎症
④中枢性疾患に伴う痙縮や固縮
⑤脱臼や骨棘形成など
注意点はあるの?
正確に検査を行う必要があり、測定部の状態を観察するため、出来る限り測定部位は露出させたいが、対象者のプライバシーにも気をつけながら行う必要がある。また、対象者に疲れが出ないような肢位で行う。リラックス出来る体制が望ましい。
痛みなどが出る対象者には安心できるように十分なオリエンテーションが必要になってくる。